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2015년 4월 9일 목요일

「学習能力がない」図書館の“ヘイト本”排除を主張し始めたしばき隊に、図書館協会もあきれ顔

http://otapol.jp/2015/04/post-2746.html

図書館を舞台に、“表現の自由”をめぐる新たな火種が広がっている。「反ヘイトスピーチ」を主張する組織が、図書館が蔵書する、いわゆる“ヘイト本”【筆者註:排外主義が主張されいる内容が記述されているとされる本】を攻撃し、閉架措置を求める動きが計画されているのだ。
 これを主張しているのは、ヘイトスピーチに反対する組織「対レイシスト行動集団(C.R.A.C.)」。編集者で社会運動家の野間易通氏らによって2013年に結成された「レイシストをしばき隊」(しばき隊)を源流とする組織だ。合法・非合法の枠を踏み越えた運動スタイルには、常に賛否の論議を呼び起こしている。また、ネットではTwitterなどを用いた意見表明を活発に行っている。中でも野間氏は昨年4月に自身のTwitterで「艦これ公式いま初めて見たが最強に気持ち悪い」などと発言し、作品ファンから批判を集めるなど、その攻撃性ゆえに常に話題になる組織だ。
 今回、発端となったのは3月25日のC.R.A.C.公式アカウントのツイートだ。
文京区の図書館で『嫌韓流』を置いてるのは、千石と本駒込。『外国人参政権は、要らない』は、真砂中央。すべて開架。閉架措置を要請する際の要請文書をC.R.A.C.でつくりますので、全国レベルで書庫に押しこめちゃいましょう。
  最近、C.R.A.C.をはじめ反レイシズムを主張する人々の中には、書店が“ヘイト本”を販売していることまでやり玉に挙げ攻撃している。それが、ついに図書館まで手を広げたというわけだ。
 この主張に対して「言論弾圧」という批判と共に「(図書館は)なんでも置いていいというわけではない」と閉架にすべきと賛同する声が集まっている。
 そもそも図書館は、存立の大前提となる「図書館の自由に関する宣言」で「すべての検閲に反対する」を掲げている。ゆえに、これまでも昭和天皇をコラージュ素材に使った作品が収録された美術館の図録や、タイでの売春指南を記した本をめぐって、論争が繰り返されてきた。近年では、2013年に島根県松江市が中沢啓治氏の『はだしのゲン』に対して「間違った歴史認識を植え付ける」として学校図書館から撤去する陳情を受け、同市の教育委員会が「旧日本軍がアジアの人々の首を切ったり女性への性的な乱暴シーンが小中学生には過激」として閉架措置を行うように各校長に要求。全国からの批判を受けて撤回するという事件があった。
 今回のC.R.A.C.の主張は、その左巻きバージョンというものである。この主張について、日本図書館協会内の「図書館の自由委員会」の西河内靖泰委員長は語る。
「右も左もどっちもどっちで学習能力がありませんね。双方の主張を比較することで、市民はよりわかりやすくなります。ですから、図書館はヘイト本と反ヘイト本を並べて置くべきと主張したほうがよいのではないでしょうか。ついでに“と学会”の本も置いておけば、よりわかりやすいでしょう」
 これまでも図書館の自由をめぐる数々の問題に対処してきた西河内氏は「またか」と、半ば呆れ気味だ。
「5世紀のキリスト教徒によるアレクサンドリア図書館の破壊。近年のイスラム国。かつての日本での新左翼まで、自分たちの気に入らないものを排除しようとする動きは絶えないのです」(西河内氏)
 現状は、ごくごく少数の先鋭的な人々とネット上の声によって主張されているに過ぎない閉架を求める行動が具体化するかは疑問だ。ただ、そうした主張に対して「呆れながらも、しっかりと注意しておかなければならない」と、西河内氏は言う。
「『はだしのゲン』を図書館から排除する動きも2013年に突然始まったのではなく、ずっと続いていた主張が受け入れられてしまったものですからね」(同)
「愛国的な社会運動」の盛り上がりと比例するように、過熱する反レイシズムの運動であるが、その主張は暴走し続けている。昨年、制定が論議されたヘイトスピーチ規制法をめぐっては、参議院議員の有田芳生氏をはじめ、「反レイシズム」を唱える人々がヘイトスピーチ規制は“表現の自由”に優先することを主張してやまなかった。偏狭な正義の皮を被った本物の邪悪が次第に拡大している。
(取材・文/昼間 たかし)

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